華〜ハナ〜Ⅲ【完結】





気がつけばいかにして未也美さんに会うかを考えてた。



――パーティーに来ると言っていた。


そこで会えるじゃないかとも思ったけれど、その場にはきっと松宮の人を毛嫌いする父が一緒にいる。


それはたぶん未也美さんも同じだ。




だけど、そこにしか希望はなかった。







「あんま悩み過ぎんなよ?」

「ありがとう。」




俺を気遣ってくれるみんなの優しさが嬉しかった。