勉強に関しては、かなり厳しかった。



毎日のように喧嘩に明け暮れて、学校の授業もろくに聞いていなくて。


睡眠時間の足りない頭じゃ勉強したって入ってこないし。




「嘉、また勉強かよ…」



それでも合間をぬうように勉強した。


睡眠時間も削った。


移動してる途中にも、喧嘩の途中にも。


どこか頭の片すみに勉強のことを置いておく。




少し歪んだ、そんな生活が続いてた。




家に反発するかのような“暴走族”への所属。


なのに、その中でも家のためになることを考えている。



やってることと希望との矛盾は自覚してた。