「未也美さん…って……?」 そう、尋ねてみる。 一体どういう関係? 嘉にとってのどういう存在? どれほどの人が嘉をこんなにも切ない表情にさせるのかしら。 「未也美さんはね…すごく素敵な人だよ。強くて、綺麗で、儚くて。魅力的な人なんだ。」 悲しそうな中にも幸せな表情。 どんなふうに彼女を想っているのかがうかがえる。 「……そんなところに、惚れちゃったんだ。好きになんか、なっちゃいけなかったのに。」 「………。」 「未也美さんを、困らせるんだ。俺の想いは。」