「侑希ちゃんは……あの日の未也美さんに似てる……」 「未也美さん……」 やっぱり。 私が化けた、彼女。 あの時から嘉の言動はおかしかった。 ここで見たことのない言動だった。 「……違うか。あの日の未也美さんが、侑希ちゃんに似てたんだ……。」 「………。」 化けてはいても、私は“松宮未也美”自身にはなれない。 どこかに“私”の要素が残る。 ばれるとは思わないけれど、勘の鋭い嘉には何か感じとられたのかもしれない。