私が変わった……? それを乃亞に気付かれていた? 「今の月華は、弱い…」 「……なんてことを。」 悲しそうに綺麗な顔を歪める乃亞。 私が……弱い…… 「人間と一緒にいるからじゃないのか?」 「………乃亞、」 「こんな温い世界に身を置いているからじゃ…」 「乃亞、」 「……っ。」 「そんなこと、私、気づいてるわ。」 思っていたわよ。 この人が温かい世界は私には向いていなくて、私を鈍らせている。 そして、なかなかにここから抜け出すのは難しい――…