次の日城で会った嘉はいたって普通だった。 いつも通りに「侑希ちゃんおはよう。」とにこやかに挨拶を投げてよこした。 「…おはよう。」 「少し、元気ないみたいだね?寝不足?」 「…そんなとこ。」 昨日の夜は書く意味が分からない報告書をまとめていたから。 嘉の言動やマスターの不可解な行動が頭をチラついてなかなか書けなかった。 「…はあ………」 気にしたくはない。 気にならない、と思いたい。 なのに…―― やっぱり私はどうかしている。