「侑希はなんで来れねえんだ?」 なるべく小さい声で、楓が俺に尋ねてくる。 「さあ……。日は眠そうだったけど。」 「侑希も眠くて来れないってことか?」 「さあな。でも侑希は間違いなく睡眠不足だろ?」 白い肌に残るクマ。 あれは、俺が不眠症になってたときよりひでえ。 眠れるときに、眠っていてほしいと思う。