華〜ハナ〜Ⅲ【完結】






「れんじ!!おれ、れんじ!」


「れんじくん……」


「れんでいいよ!」


「れん、くん…」




警戒している彼女ににっこり笑いかければ、ほんの少し安心したような雰囲気に変わった。





「わたしは、はな。おうさかはなです。」


「はなちゃん!てんし?」


「…?」




その問いに返事はなかったけれど、そのまま二人で話をして過ごした。












そんな、穏やかな二人の時間は、しばらくの間続いた。