だけど、子供とは柔軟なもので。
小さな俺は2回目に風に運ばれるときには笑っていた。
外に出て行く場所はいつも決まっていた。
それは、近くの公園。
大きな気が植わっていて、涼しい木陰が広くある。
いつもその木陰に降り立ち、遊んだ。
そこは人目にも付きにくく、華の真っ白の姿も俺の金髪金目も、隠していた。
そんな俺たちにも、公園に仲の良い友達が一人だけいた。
名前は――
「レンくん!」
――レンジ。
この子供はきっと、俺の知っている蓮だ。
だけど、蓮の表情は俺の知るものとはかけ離れている。
「ゆうと!!華ちゃん!!」
キラキラと眩しい笑顔をまき散らしている。
蓮の、そんな姿は、想像できない。