バイクの後ろに乗っている間も、夢と現実の間を行ったり来たりしているような感覚だった。 眠たくてしょうがない。 「……侑希、着いたぞ。」 「え、………ああ。ありがとう。」 ダメね。 頭がぼーっとする。 「ちゃんと寝ろよ?」 「ええ。」 「明日、連絡しろよ。」 きっとそれは、城に行くかどうかってことだろう。 「分かったわ。」 蓮士と別れ部屋に戻ると、吸い込まれるように眠りについた。