~とある教師と優等生の恋物語~

憎まれ口を叩く白川だけど、やっぱり彼女を包む雰囲気はいつもよりどんよりしている。


ここ二週間ちょっとでそんな違いが分かる程度には俺は白川を知っていた。


窓の外をみてまた大きくため息をついた横顔を見る。


「なんかあったのか?」


「……別に。あたしだって悩むことぐらいあるのよ」


「へ~」


黙りこくる彼女が話し出す気配はない。


正直ちょっと気になっていた。


アンバランスさならピカイチの白川だから


俺以外の人には優等生な彼女だから


俺以外の人には『すごく優しいよね』なんて言われちゃう白川だから


心配だった。



だけど『あんな事しといて教師面すんな』と言われるのが関の山。



でももう傷ついた顔も見たくはなくて。