~とある教師と優等生の恋物語~

心境の変化という程の事じゃないけれど。


校長に『大げさと言うかもしれないけれど。目に写った絵で、子供たちの人生は変わることもあると私は信じてるんです。だから、良い絵を、影響を与えられる絵をなるべく飾ってください』そう言われたのは3月の終わりの事だった。


それはもっともだと思ったから。


春休み中に作品棚からかき集めたデッサンや油絵やデザイン画を肩に担ぎ、一日かけて学校中の古い絵画を外しては新しいものに変えていった。

「私、あの1階のエントランスの絵結構好きだな。てか島自分の絵だから一番いいトコに飾ったんでしょ~。ズルい」


「アホか!素晴らしい作品を一番目立つトコに飾っただけだもんね」


「え?まさかの自画自賛?」


「……うるせェよ」


(確かにあの絵は評価されていないけど)


三月の下旬。


出品した油絵が落選して戻ってきた。


俺としては結構頑張ったんだけれど。