彼女が卒業し、何事もなかったかのように学校は新年度を向かえた。
校庭の桜の花びらが創り出す幻想的な世界はすぐに新緑に覆われていき、新入生も徐々に学校に慣れ、俺にもまた穏やかな日常が訪れた。
しとしとと雨に濡れる木々を窓から眺めていると、アルミパイプと布、フラスコ、という俺から言わせればなんともチグハグはモチーフを鉛筆デッサンしていた桜井が俺を振り返った。
「学校中の絵、はり変えてあるけど、あれって島がやったの?ひとりで?」
「そ。校長に『春休み中に学校中の絵を一度はり替えて下さい』って言われてたから」
「へ~。面倒くさがりな島がひとりでそんな事するなんて。どんな心境の変化?」
「……うるさいよ、お前」
校庭の桜の花びらが創り出す幻想的な世界はすぐに新緑に覆われていき、新入生も徐々に学校に慣れ、俺にもまた穏やかな日常が訪れた。
しとしとと雨に濡れる木々を窓から眺めていると、アルミパイプと布、フラスコ、という俺から言わせればなんともチグハグはモチーフを鉛筆デッサンしていた桜井が俺を振り返った。
「学校中の絵、はり変えてあるけど、あれって島がやったの?ひとりで?」
「そ。校長に『春休み中に学校中の絵を一度はり替えて下さい』って言われてたから」
「へ~。面倒くさがりな島がひとりでそんな事するなんて。どんな心境の変化?」
「……うるさいよ、お前」



