~とある教師と優等生の恋物語~

「ああ、いいこと教えてやるよ。お前、聞いて驚けよ?俺意外とモテるんだって。だから男を見る目がなかったのは、お前だけじゃないらしいぞ」

「はあ?」


「最近ちょこちょこ呼び出しされてたし。なんかさっきも『島ぁ~、式終わったら屋上に来て~』とか言われちゃったし」


「はあ?行くの?」


眉間にシワを寄せた白川は心底不快そうだ。


「行かねぇよ、面倒くせぇ。てかお前を筆頭に高校生ってのはチョロイもんなのかねぇ」


「バッカじゃないの?そんなのちょっとイケメン風な教師だからじゃん。周りがおっさんばっかでどうしようもないからじゃん!身の程を知れ!」


ここは職員室の前。


先生たちの視線が痛い。ひたすら痛い。


「…白川さん、優等生のメッキがワッサワッサと剥げてきてますけど」


「もういいの。もう卒業だし。てか前も言ったけど、生徒がセンセーを好きなんてそんなの一種のウィルス性の一過性の病気みたいなもんでしょ!真にうけるバカいるわけ?」


「……そこまで言う?」


「だってそうだもん。せいぜいきっちり教師やって生徒に振り回されないようにすることね」


ツンとそっぽをむいてしまった愛しい黒髪。


頭良いくせに挑発にはとことん乗ってしまう、そんなキミに


俺は


ひどく歪んだようで真っ直ぐなキミからいろんなモノを貰った。