~とある教師と優等生の恋物語~

何食べる?なんて車を出したけれど、


日付の変わりそうな時間帯までお店を開けておくほどこの街は都会でもなく、


当然のごとく、海岸線にある数少ないレストランはもうすべて閉まっていた。



しばらく車を走らせて遠くに見えてきたコンビニを確認して


「な~、あのコンビにしかないんだけど……」


助手席に声をかけるけれど、向こう側を向いたまま反応がない。


「白川!白川?」


(まさか?)


駐車場に車をとめてため息ひとつ。

「……コノヤロー。なめやがって」


起こさないようにと小声で悪態をつく俺の目の前には、小さな規則的な寝息をたてる白川。


その顔は普段よりずっと無防備で少し子供っぽくて、直視するには少し危険。


(おい、おい)


買ってきた缶コーヒーを飲んで、煙草に火をつけて、アクセルを踏み込んだ。