~とある教師と優等生の恋物語~

(泣けばいーのに)


「……不器用だね、お前」


ブニッと頬をつまむと整った笑顔が一瞬で変顔になる。


「痛いよ」


「痛いなら……泣けば?」


「泣いたら何か変わるの?もっと痛むだけじゃないの?」


「さぁ、どうだろう」


今にも壊れそうなキミ。


それでもキミは泣かない。


「泣けるとこ、連れていってやろうか?」


「え?」


(キミをこのまま奪ってしまいたい)


ドアを開けない白川をそのままにアクセルを踏み込んだ。