~とある教師と優等生の恋物語~

アルコールのにおいにまぎれて甘い香が流れ込み、ふと顔を上げると白川がジョッキを持って立っている。


「お待たせしました」


ゴトリとそれを置く手は白く艶かしく見えて。


さらに何の因果か指先にはあのオレンジが今日も光っている。


「11時までにはあがれよ?」


白川は一瞬眉をひそめ、キッパリと言い切る。


「そんなの無理です」


「じゃ学校にバラす。校長に言う」


「、」


(知るもんか。やっぱりおかしいんだ。こんなの)


酔いも手伝っていつもより感情がなめらかに滑り出していく。


高校生がこんな飲み屋にいるなんておかしい事なんだ。


(さっきからおっさんに絡まれまくりじゃねぇかよ。おかしいじゃねぇか、そんなん)