~とある教師と優等生の恋物語~

ビールを取りにカウンターに入った白川を確認して、


焦点をふと修司に戻す。

「……あんだよ?」


そこには、「へ~」とか「ほ~」とかいいながら口角をこれでもかって程上げている修司。


(やっぱ黙っとけばよかったか)


今更後悔したりして。


「ね~ジロー君、キミのケータイの番号とアドレスここに書いて」

「なんで?」

「さっきケータイの操作間違ってお前の番号とかアドレス帳から消え失せたの」


「だってさっきかけてきたじゃん」


「いーから書いてよ。うるさいな。」


(なんという上から目線)


意味わかんねえよ、なんてぶつくさ言いながらも渡された割り箸の袋に番号とアドレスを走り書き。


ほらよ、とそれを渡すと修司は実に嬉しそうに笑った。


(……変な奴)