「まずったよな…」

(…やっちまったよな、俺――)

重たい頭と体を引きずってキッチンをのぞく。


膝丈のフレアスカートがゆれ、そこから細く長い素足がぺたぺたと小さな音をたてていた。


(やっぱ、いるよね。やっぱ現実)


痛む頭をよぎるのは生々しい昨夜の残像。