講堂では、たくさんの新入生が
すでに所定の位置に着席していた。
俺も、決められた席をようやく見つけ座る。
一番端っこの席で
右隣は女の人だった。
どうやら、睡眠中らしい。
真っ黒な髪が少しウェーブかかっている。
こういう真っ黒なロングを見ると、
また真央を思い出す。
って・・・・
俺、だめだなあ。
毎日毎日、真央に会いたくて仕方がない。
こんなところにいるはずないのに。
第一、真央はストレートだろ?
ため息をつきながら
席に座った。
そこで、懐かしい香りに気づく。
ふわりふわりと香ってくる
俺の大好きな、におい。
・・・・真央?
いや、そんなはずないか。
真央への会いたさに、嗅覚までおかしくなったか?
自分で笑って前に向き直る。


