「雪くん・・・・・」
離れた唇。
雪くんの名前を呼ぶ。
間近にある雪くんの顔が赤く染まっている。
「真央・・・・。」
ぼーっとして、なにも考えられない。
甘い麻痺が体を覆う。
「雪くんが、もっとほしい。」
わたしの言葉に
固まる雪くん。
「もっと、雪くんのそばに行きたい。」
雪くんは、瞬きもせずわたしを見つめている。
真剣な顔。
今までで一番男の人の顔だ・・・。
「真央、意味わかってる?」
緊張した声色で問いかけた。
わかってるよ。
強く頷いて
「離れている間も、雪くんを忘れたくないから。」
そう言って自分から唇を重ねた。


