「真央・・・
それを、今日ずっといおうとしてたの?」
抱きしめたまま
優しく問いかける雪くん。
その温かさにまた涙があふれながらも
大きく頷いた。
「今朝、お母さんからメールあって
それで思い出したの。
わたし、馬鹿だ・・・・。
なんの心配もせずに、ずっと雪くんと一緒にいられるって
この生活がずっと続くものだと思ってた。」
そんなわけないのに・・・っ
わたしは帰らなければならないのに。
幸せすぎて、そんなあたりまえのことを忘れていたなんて。
「ごめんなさい。ごめんなさい・・・・。」
謝罪の言葉しか出てこない。
だって、わたしは雪くんを裏切るんだ。
わたしをとっても大切にしてくれたこの人を。
「真央・・・・。」
雪くんは、やっぱり優しい声で
わたしの名前を呼ぶ。
どうして、こんなときまで優しいの?
突き放して
冷たくしたっていいのに・・・・。


