「でもね、ここでの生活はおかしいくらいに楽しいの。」
彼のことを思うと
胸が苦しいけれど
本当に、本当に楽しいんだ。
「雪くんがいてくれたからだよ。
いつもそばにいてくれて、助けてくれて
雪くんが、わたしを笑わせてくれた。」
雪くんがいたから、明るい気持ちを取り戻せた。
雪くんがいたから、また心から笑うことができた。
「北海道に来たとき、わたしも
また会えるかな、会いたいな
って思ってたの。
でもその人が、こんなにわたしを救ってくれるとまでは
思わなかった。
雪くんにまた会えて、本当によかったって思う。」
雪くんは、驚いたように目を少し見開いて
そしてにっこり優しく笑う。
「雪くんのそばにいると
すごく幸せな気持ちになる・・・。
ずっと、この人と一緒にいたいって思う。」
そう言った瞬間
雪くんはわたしを抱き寄せた。
雪くんの体温。
右耳のすぐ近くで聞こえる雪くんの息遣い。
頬をくすぐるやわらかい髪。
雪くんのにおい・・・・
落ち着く。
もっとそばにきてほしくて
わたしも雪くんを引き寄せた。


