「ていうか!名前なんていうの?
あ、奈津子(なつこ)ね!」
と自分を指差す。
「あたしは、絵梨(えり)。」
髪が少し茶色くてくせっ毛でショートなのが奈津子さんで
真っ黒のストレートボブが絵梨さんか。
「わたしは、立川 真央です。」
「真央ちゃんか~。よろしくね!」
「あ、はい!」
「あははっ敬語じゃなくていいよ~!雪と同じ年でしょ?
奈津子らもそうだから!」
にっこりと人懐っこい笑みをうかべる奈津子さん。
「ありがとう・・・。」
よそ者のわたしに、親切にしてくれるなんて、いい人たち・・・。
「なにが?」
きょとんとする二人。
そしてすぐに「それより!」とニヤついた。
「彼女なんでしょ?
ていうか、あれでいいの!?」
「そうだよ!
雪に、真央ちゃんはもったいないって~。」
「ホントホント!
真央ちゃんくらいの美人なら他いっぱいいるでしょ!?」
二人で盛り上がってる・・・。
「いや、あの・・・・」
「雪お得意の子犬ビームじゃない!?
あれで断れなかったんだよ!」
「あ~~ありえるよね!」
こ、子犬ビーム?
あの、子犬みたいな目のことかな?
雪って呼んでってお願いされたときの。
確かに、あれは断れないけど。


