声がした方には
5、6人の男女がこちらに向かってきている。
「おまえら!」
雪くんは焦ったようにうろたえた。
「なにしてんの?」
「それは、こっちの台詞!
おまえ今日バイトじゃね?
なに、サボってこんな美人とデート!?」
「いや・・・早く終わったから。
てか、で、デートじゃねえよ!」
雪くんって、もしかしなくてもいじられキャラ?
さっきのおじさんといい
今の光景といい
雪くんを取り囲んで
そしていつも雪くんは、真っ赤な顔でわなわなしている。
「俺らは、おまえいねえからすべってもつまんねえし
浩太ん家の二階で集まってたんだよ!」
一人の男の子が言う。
「でも、母さんが『雪斗くんが来た』って教えてくれて。」
それで下りてきたのか・・・。
「別に、こなくていいのに。」
雪くんが不服そうにつぶやくと
それをみんなは聞き逃さなかったみたい。
「やっぱりおまえデートか!?
俺たちに邪魔されたとか思ってんだろ!!!」
ひじで突かれ始めた。
仲、いいんだな~。
そんな光景は、とってもほほえましい。


