winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜


店をでたのは4時前だった。


雪くんはなにも言わず、

でもときどきわたしの方をチラチラと伺いながら歩いている。


わたしが気づいていないとでも思ってるのかな?

そんなあからさまにチラチラしてて、気づかれないはずないのに。


わたしは、ちょっとしたいたずら心で

突然雪くんの方をバッと見た。


案の定、あからさまに焦る雪くん。


びっくりしたように目を見開いた後

何事もなかったかを装って前に向き直る。


「どうしたの?」

あまつさえ、そんなことまで言い出す。


「雪くんこそ。」

「え?俺は、別に・・・。」

「わたしになにか聞きたいことでもあるんじゃないの?」

「・・・!!」


図星と言わんばかりに体をビクッと反応させる。


・・・わかりやすいなあ。



「そ、そんなのないよ。」


まだ抵抗するの?


「ふうん。」

どっちでもいいけど。