それから、何十分か
おじさんはスキー、スノボ。
つまり"すべる"ということがいかに楽しいかを力説した。
わたしも雪くんもくたくたになっている。
「雪斗や、この辺のガキらに教えたのも俺だ!」
「そうなんですか!?」
「そうだ!だから、雪斗は上手いだろう?」
「はい!すごく。」
それは、本当にそう思う。
「そりゃ、俺の直伝だからな。
おまえ、そのすべりに惚れたんだろう!?」
「・・・へ!?」
「雪斗は、この辺でも一番筋がいいからな~
惚れるのもわかる。」
「っちょ!!おっちゃん、なに言ってんの!?」
「うっせえな!真央ちゃんがおまえのどこに惚れたか知りたいだろ?」
おじさん、完全に
わたしたちが付き合ってると思っているみたい。
「なあ?真央ちゃん・・・。
雪斗のすべりは最高だろ?」
そう言われて雪くんのスキーを思い出す。
団体の先頭をきって駆け抜けてきた雪くん。
たくさんの雪を巻き上げながら
ものすごいスピードで上からすべってきた。
わたしは、あのとき本当に
かっこいい!と思った。
そして、
そんなかっこいいスキーヤーが
わたしの方へ向かってくるとき
すっごくドキドキした。


