winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜

「札幌とか、下の方は

もっと都会で、きっと真央が楽しめるようなところいっぱいあるんだけど

この辺は、北海道のど真ん中だから雪しかないんだ。」


雪くんは、困ったように眉を寄せる。


「雪くんは、普段どんなことをしているの?」

「スキー、スノボ。」


・・・なるほど。

だから、あんなに上手いのか。


初日の雪くんのかっこよすぎるすべりを思い出して納得する。


「上手かった。すっごくかっこよかった。」

「え・・・・。あ~、ちっさいときからすべってるから。

積もれば、学校もすべって行くし。」

「そうなの!?」

「うん。俺らにとってすべることは、歩くこととほぼ同じ。」

「すごい・・・。わたし、全然すべれないから。」


尊敬のまなざしで雪くんを見上げると

少し照れて

「そんなたいしたことじゃないよ。」

と笑った。



「あとは、友達の家でゲームしたり。

スキーのショップ行ったり。」


「ショップ?」

「うん。店主のおっちゃんには、子供の頃からお世話になってるんだ。」

「そこ、ここから遠い?」

「ううん。10分くらいで着くよ。」

「じゃあ、そこに行きたいな!」

「え!?いいの?きっと楽しくないよ?」

「楽しいかどうかは、わたしが決めることだよ。

連れてって。」


雪くんの普段の生活

雪くんをよく知ってる人。


そこに行けば、もっと雪くんがわかる気がした。