人混みの中で見えなくなっていく怜夏を、必死で追いかけた。 怜夏は運動神経が良くて、あたしは運動嫌いだから体育の授業すら見学してる。 普段、全然走らないあたしの息はすぐにあがる。 怜夏を見失ってしまったあたしは、いつもならきっと諦めてる。 だって追いつくわけ無い。 だけど、だけどここで諦めちゃったら全部終わっちゃうような気がして…。 「ハァ…っ、怜夏……!」 辺りを見回すと、空き地が見えた。 怜夏と初めて喋った場所だった。