「そういえばさ」 無言の空気を破ったのは晴斗だった。 「海夏(みか)ちゃん元気?」 「へ…?」 「なに、海來自分の親の名前も忘れたのかよ?」 笑いながら、冗談で言った言葉。 あたしの記憶がない事なんて知らないから。 お母さん、海夏って名前だったんだ。