と、 チュッ 小さな音をたてて触れた、あたしの唇と透河のそれ。 「、え?」 近づきすぎた顔に、透河を見つめ返す事しかできない。 「あ、涙止まった」 って、そんな状況じゃないと思う! 1人で慌てるあたしとは真逆に、ポーカーフェイスを崩さない透河。 恥ずかしくて、ビックリして、訳わかんなくて。 慌ててバッグを掴み、教室を出た。 廊下を走りながら唇に手を当てる。 「何……いま、の…」 尋常じゃないくらいの脈拍。 ドキドキして、もう 自分の心臓の音しか聞こえない……。