「っ…あ、りがとう……」
「じゃ、ちゃんと明日から公園も来るよな?」
「あ、でも…」
ここからじゃ遠くて行けない、と言う羽海。
「あー、それは…」
「大丈夫なんじゃない?」
そう言って後ろを指差す沙妃に、みんなも振り返る。
「叔母さん!」
きっと、俺達を追いかけて慌てて家を出て来たんだろう。
羽海の叔母さんがいた。
「ごめんね。海來…ううん、羽海ちゃん…」
頭を下げた叔母さん。
「許してくれたら、うちに戻ってきてくれない…?
また、羽海ちゃんと暮らしたい…」
「叔母、さん…」
「羽海ちゃんは羽海ちゃんだものね。…勝手に嫌っててごめんね…」
「いいん、ですか…?」
その質問に力強く頷いた叔母さんは、
「じゃあ、家で待ってるわね。…ただいま、って帰ってきてくれると嬉しいわ」
と言って、羽海に家の鍵を渡した。



