「綺麗……」 さっきまで堪えていたのに。 何故か、涙が頬を伝った。 晴斗の少し後ろから夜景を見つめる。 「俺さ、悩んだらサッカーやってここに来れば忘れられた」 晴斗はこっちを向かず、夜景を見下ろしながら話し始めた。 慌てて涙をカーディガンの裾で拭って、うん、って頷く。 「…何かあったら、いつでも聞くから」 晴斗があたしに振り返らずに言うのは、晴斗の優しさで。 気付いてたんだね…。 …当たり前かな。 泣きはらした目、してたもんね。