でも…。
今、会わなきゃいけない。
今、どうしようもなく君に会いたい。
「晴斗……っ」
バッグを持つのも忘れて、家を飛び出した。
もういないかもしれない。
帰っちゃったに決まってる。
だけど、だけど……。
角を曲がり、公園に入る。
「海來…」
「は……るっ……」
待っててくれた。
公園のベンチに座る、晴斗がいた。
驚いたように立ち上がる晴斗に駆け寄る。
「はる……っ…晴斗……!」
零れそうな涙を必死に堪える。
「海來、どうかした?」
泣きそうなあたしに気付いたのか、晴斗はあたしを優しく抱き締めた。
瞬間、晴斗の匂いに包まれる。



