「海~來」
後ろから突然呼ばれ、バーベキューコンロにいる絢から目を離して後ろを向く。
「晴斗」
沙妃との話が終わったのか、沙妃も怜夏と話している。
そして無言であたしの隣に座った晴斗に、少しだけ動いて晴斗の座る場所を空ける。
「…どうしたの?」
隣に座ったくせに何も話さない晴斗に、問いかけてみる。
「…何話してたの?」
少し拗ねたような表情の晴斗。
「何って……」
何を拗ねてるのかわからない。
「や、何でもない…。忘れて!」
今度は焦る晴斗。
晴斗の反応の意味は理解出来なかったけど、晴斗なら絢の過去を知ってるかも知れない。
「晴斗、絢って昔何かあったのか知ってる?」



