「ココの担任、2人ともイケメンだったな?」



「穣さんはね」



「“穣さん”?」



私たちは屋上を目指しながら、濱浦と穣さんの話をした。

冴都は携帯を弄りながら、「へぇ」と、頷いてる。



「濱浦も、何だかんだこっち系だろ」



「そんなの知らなーい。興味もなーいっ」



屋上には人工芝が敷かれて居る為、大の字に寝転ぶ。

…今なら寝れるかも。

三度の飯より、睡眠が良い。

兄貴には、“寝過ぎ”・“飯を食え”・“早寝だな”等々、言われるんだけど。



「ココ?」



「…おやすみー…」



兄貴も居ないし。

…寝ます。