「君に答える必要ある?」 「夏目先輩と付き合わないんだったら、あたしと付き合ってください」 何言ってんの? 「君は気持ちが伴わなくても満足するの?」 「…はい。お願いします」 呆れた。 はあとため息をついて扉を見る。 真姫がくるんじゃないかと内心ドキドキする。 いつも俺の心には真姫がいる。 笑えるくらい真姫依存症だ。 真姫は俺の前でしか泣けないけど、俺は真姫がいないとダメなんだ。