俺の幼なじみ真姫は、俺にとって1番大切な人。 昔から寂しがり屋で泣き虫な真姫を守ると心に誓ったあの日。 俺と真姫はまだ幼稚園児だった。 真姫には父親がいない。 女手ひとつで真姫を育てようと頑張ってる真姫のお母さん、穂波さんは1日中働きづめで。 俺の家に預けられていた事が多かった。 そんなある日、一緒に寝ていたら、隣で肩を震わせ泣いていた。 …俺に声が聞こえないように気をつかって。 微かに聞こえた声は「おかあさん、おかあさん」と言っていた。