「昔からずっと、ずっと、好きだったんだ。」 そう微笑む集はゆっくりあたしを抱きしめる。 「でも真姫は俺のことを男としてみてなかった。そうだろ?」 「…うん」 集はあたしにとって“幼なじみ”で。 男としてはみてなかったし、集と恋愛がうまく結びつかなかった。 「告白しても断られるのはわかりきってたから、幼なじみとして変わらずいたんだ」 うん、多分告白されたとしていたら「冗談でしょ?」って言ってただろうな。