いつもの屋上かな? 時間がないから少し小走りで向う 屋上へ出る重い扉を開けようとした時、声が聞こえた 「───…するの?」 集? 集の声だよね? 「お願い───…」 知らない女の子の声。 誰だろう? あれれ? 足が勝手に後退りしようとする。 ここにいてはいけないと心が警告を出す。 ─…ムカムカ。 しかもなんなの、この胸のムカムカは。 お昼まだ食べてないから? 邪魔しちゃ悪いし、教室に帰ろうかな。 「───…好きだよ」