ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン 「そんなに連打しないでよ!すぐに行くから」 家の中にインターホンの音とあたしの叫び声が響く。 「何回も押すくらいなら入ってくればいいのに…」 ブツブツ愚痴りながらも素早く着替える。 …愚痴を言える立場ではないんだけど。 寝坊したのはあたしだから。 「…遅い。」 「うわぁっ!」 本当に入って来た! 「ちょっ、集!毎回毎回足音たてずに上がってこないでよ」