「そ、そんなんじゃないよ。た、ただ、珍しいなと思っただけ」


「……そっか」





何とかごまかせた?

ベットで向かい合ったまま座っている私達。





「…でも俺は」


「えっ?」


「妬けたかも」


「へ?」





何に?何で?妬けた?

私は、流瑠の主語のない言葉の意味が分からず、ただぽっかり口を開けたまま流瑠を見ていた。



流瑠の腕が伸びて来て、向かい合ったまま肩を掴んで、もう一度、流瑠の額が私の頭にコツンと乗せられる。





「俺、もういっぱいいっぱいかもな……」





私は流瑠が言った意味の意味が理解出来ないまま。






「え?どういう意味?」


「何でもないよ…」






そう言いながら、私の肩を掴む流瑠の手に力が入ってく。