幼なじみじゃイヤなんだ。

先生がHRを締めくくる。

今日はいろいろあって、ホントに疲れた。



流瑠に早く帰ろう!と言いたくて、勢いよく振り向いた。




目が合った。





「ん?」





だめだ…何か今この顔見れないや。


とか思いつつも、凝視していた、矛盾な私。





「な、何?」





私はそんなに穴が開くほど見ていたんだろうか?


流瑠の顔が赤くなる。


流瑠はちょっとした事でもすぐに赤くなる。




そっか、そんなところを女子達は、





「可愛いって思うのかな?」


「え?なに?」


「ううん、なんでもない」





流瑠はすぐに私をいじめるし、からかう。



でも、よくよく考えてみれば、私も流瑠をいじめてからかうのは嫌いじゃない。

だって、ムキになったり可愛いしね。



って、もしかして、

流瑠も私のこと、そんな風に思ったりするの?



いやいや、そんなこと言われたことないけど…



  

“可愛い”







今度は私が頬を染めた。