幼なじみじゃイヤなんだ。

私と早苗は顔を見合わせて首を傾げる。



私にはマサ君の言った『解決』の意味が分からなかったけれど。

流瑠が何だか微妙なオーラを放ちながらこちらに近付いて来るのだけは分かった。





「マサ。ちょっとこっち来い!」


「おう!流瑠!なに焦ってんだよ。」


「お前なぁ!……焦ってねーよ!だからちょっとこっちに来いって」





流瑠がマサ君の腕を掴んだ。





「お前さぁ」


「何だよ!」


「まさか妬いてんのかよ?」





マサくんの顔がニヤける。





「ば、馬鹿な事言ってんじゃねーよ!早く来いって!」





流瑠は無理矢理マサ君を引っ張って後ろの扉から廊下に出て行ってしまった。