「あー。なるほど」
そう言って、マサくんはニコッと笑う。
「相澤、行こっか」
「えっ！？」
なぜか、私の肩を抱いて、ピタッとくっついてきたマサくん。
戸惑うあたしを連れて2組の教室の方へと歩を進める。
普段こんなことしない。
っていうか、初めてだよ。
な、流瑠にだってこんなことされたことないから、
緊張して、ぎこちない歩き方になってしまう。
「相澤、すぐ解決するからな！」
「へ？」
訳が分からないままもマサ君に連れられて2組の扉の前に向かう。
訳は分からなかったけれど、でも、ありがたかった。
あのままじゃ私1人だと、何だか教室に入りづらかった様な気がするから…。
