「流瑠ってば、藍ちゃんに嘘ついて……」


「嘘じゃないよ。昨日告白したのは本当だし。それに、姉貴が用意した場所で告白されて、告白して、キスして…そんなことがバレたら『わたしのお陰ね!』って一生それをネタに強請(たか)られるぞ」


「あはは…」


「もう、部屋にも乗り込んでくるなって言っとかなきゃ」


「え?なんで?」


「なんでもねぇよ…」





流瑠の言ったことに?マークの私に、流瑠が「先は長いな…」と漏らす。



首を傾げる私を見て、流瑠が苦笑してた。





「でも、藍ちゃん、私達のこと気に掛けて応援してくれていたんだね」


「うん、まあな。あんなやり方だけどな」


「藍ちゃんだけじゃなくて、みんなも」


「うん、そうだな」





流瑠が私の頭にポンポンと手を置いて、優しい笑顔をくれる。


私も自然と笑顔になれる。