幼なじみじゃイヤなんだ。

「中1の時に大喧嘩したの覚えてる?俺が桜に冷たく当たって、桜を泣かせただろ?」






『桜!本気でうっとうしいんだよ、お前!!』






「うん…」




忘れるわけがない。





「あの時、桜の泣き顔を見て、あー俺は桜のこと好きになったんだな。って気づいたんだ。」





流瑠の言葉に唖然とする。


だって私に『うっとうしい』って怖い顔をして言ったあの頃の流瑠が、私のことを好きになってくれていたなんて信じられない。


驚きすぎて、私は今どうしようもなくマヌケな顔をしていると思う。





「桜への想いが急に変化していくのに、俺自身が着いていけなくてイラだってたんだよ。だから、桜を見る度動揺して、桜にイライラをぶつけてしまってたんだ…」






「あの時はごめんな」と流瑠は申し訳なさそうに笑った。