幼なじみじゃイヤなんだ。

「ねぇ、流瑠。バブルリングって知ってる?」



「うん、知ってるよ。イルカがリング状の空気の輪を水中で吐き出すってやつだろ?」



「うん。それ見たかったんだ」



「へー、ここのイルカってバブルリング吐き出せるんだ?」






流瑠が興味深げに水槽の中を眺める。

その横顔を見あげてみた。





「出来るイルカは少ないらしいよ。本当に運がいい人しか見れないって藍ちゃん言ってた」



「そっか、でも見たいな」



「うん、見れたらいいな…ううん、やっぱり、どうしても見たい。うん、絶対見たい!」





イルカを見つめたままそう言った私。



流瑠が優しく微笑みかけてくれたのを横目に感じた。