幼なじみじゃイヤなんだ。

薄暗い館内に入ると、目の前は一面ガラス張りの水槽。



水面から差し込む夕日のオレンジが、水中にもキラキラ届いていて、水槽の周りが優しい光に包まれている。



その中を何匹ものイルカが自由に遊ぶ。



その光景の美しさに私達は釘付けになった。





「すごいな」



「うん…なんかちょっと感動」



「今回ばかりは姉貴に感謝だな」



「ホントだね。」


「でも、本当にここの存在みんな知らないんだな?」



「うん、誰もいないね?」






実は藍ちゃんが教えてくれたのはこの場所のことだけじゃない。


流瑠には言ってないけれど……





『桜ちゃん、いい事教えてあげる。“バブルリング”を好きな人と2人で見たら、両想いになれるんだよ!流瑠と一緒に見ておいで!』





藍ちゃんは、この場所でのジンクスも教えてくれた。