幼なじみじゃイヤなんだ。

───・・・




夏休みの水族館は平日でも結構混んでいた。


その中で私達はずっと手を繋いだままで。





「あ、桜に似てるやつの群れがいた!」



「あっ!まだそんなこといってる!!私は鰯(いわし)とは似てません!何かもっと可愛いのにしてよ」



「んー?じゃあ、これ!これも桜っぽい!」



「え?何これ?ミジンコ?」



「ミジンコじゃねぇよ…クリオネだよ。翼があるみたいだから『流氷の天使』って言われてるんだって」



「『天使』?気に入った!可愛いところが私にそっくり!」



「…自分で言うなよ」



「いいの!自分で言わなきゃ誰が言ってくれるのよ?」



「……俺が言うだろ?」



「っ!?」